CAST&STAFF

プロデューサー

山本又一朗(やまもと またいちろう)

出版畑を歩いた後、テレビ映画のプロデューサーを経て、1972年から東宝で3作の劇場用映画『鬼輪番』『修羅雪姫』『神田川』を製作した。1978年、単身フランスに渡り、『ベルサイユのばら』をオール外国人キャスト・スタッフで製作(監督:ジャック・ドゥミ)。1985年にはフランシス・F・コッポラ、ジョージ・ルーカスと共に『MISHIMA』(監督:ポール・シュレイダー)を、1992年にはアメリカン・ゾエトロープ社と共同で『ウインズ(原題:WIND)』(監督:キャロル・バラード)を製作し、活動の場を世界に求めた。2007年、2009年には『クローズZERO』シリーズ(監督:三池崇史)が大ヒット。今作は、昨年の大ヒット映画『新宿スワン』(2015/監督:園子温)の新章となる。
その他代表作に『太陽を盗んだ男』(79/監督:長谷川和彦)、『あずみ』シリーズ(03/監督:北村龍平、05/監督:金子修介)、『僕の彼女はサイボーグ』(08/監督:クァク・ジェヨン)、『TAJOMARU』(09/監督:中野裕之)、『シュアリー・サムデイ』(10/監督:小栗旬)、『クローズ EXPLODE』(14/監督:豊田利晃)、『ルパン三世』(14/監督:北村龍平)などがある。一方ではタレントの育成、マネージメントを主とするトライストーン・エンタテイメント社を平成5年に設立。小栗旬、綾野剛、田中圭、木村文乃などの俳優や、シンガーソングライターのmiwaなどの所属事務所の代表でもある。また水島力也の筆名で昨今の自作のほとんどの脚本も手がける。

脚本

水島力也(みずしま りきや)

『あずみ』(2003/監督:北村龍平)にて脚本を執筆。それ以降、続編となる『あずみ2 Death or Love』(2005/監督:金子修介)、『TAJOMARU』(2009/監督:中野裕之)、『クローズEXPLODE』(2014/監督:豊田利晃)、『ルパン三世』(2014/監督:北村龍平)、『新宿スワン』(2015/監督:園子温)など山本又一朗プロデュース作品にて脚本を担当している。

監督

園子温(その しおん)

1987年、『男の花道』でPFFグランプリを受賞。PFFスカラシップ作品『自転車吐息』は、ベルリン国際映画祭正式招待のほか、30を超える映画祭で上映された。以後、衝撃作を続々と誕生させ、各国で多数の賞を受賞。映画以外にも大ヒットドラマ「時効警察」(06・07/EX)の脚本・演出なども手掛けている。近年は『愛のむきだし』での第59回ベルリン国際映画祭フォーラム部門、カリガリ賞・国際批評家連盟賞を筆頭に、『冷たい熱帯魚』『恋の罪』『ヒミズ』『希望の国』『地獄でなぜ悪い』が立て続けに海外で高い評価を受け、注目を集めている。近年は『ラブ&ピース』(2015)『リアル鬼ごっこ』(2015)『映画 みんな!エスパーだよ!』(2015)『ひそひそ星』(2016)など活動の幅を広げている。今後の作品としては『ANTIPORNO』(2017)が控えている。

原作

和久井健(わくい けん)

2004年9月期の新人漫画賞にて『新宿スワン』で佳作を受賞。これが2005年別冊ヤングマガジン8号に掲載され、デビューを果たす。同年のヤングマガジン17号より『新宿スワン』を連載開始。歌舞伎町で生きるスカウトたちの“現実(リアル)”と“夢(ロマン)”を描き大人気作となる。2013年に完結後、同誌で『セキセイインコ』、週刊少年マガジンで『デザートイーグル』を連載。

『新宿スワン』は2005年~2003年にヤングマガジンで連載。単行本にして全38巻に及んだ大人気シリーズ。2000年代初頭の新宿歌舞伎町を舞台に、主人公の白鳥龍彦が凄腕スカウト真虎に誘われスカウト会社「バースト」に入社したところから物語がはじまる。映画の第1作目『新宿スワン』(2015)では第1巻〜第4巻の通称「秀吉編」が、今作はバーストの横浜進出を描く「横浜王国編」がベースとなっている。その他の原作としては、バーストが渋谷に進出する「渋谷AV編」や借金を背負った龍彦がホストに転身する「ホストバブル編」、スカウトに戻った龍彦がライバル会社に潜入する「ミネルバ潜入編」、龍彦が新会社バーストネオを立ち上げる「すすきの監獄編」など舞台の幅を広げ、登場人物の過去や秘密を明かしながら歌舞伎町を揺るがす抗争を巡る壮大な物語へと発展していく。